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新一般社員の仕事術

〜 外資系新任一般社員の心得 〜

自分が入れ替えられないよう気配りしよう

 一般社員として入社したのであれば、“何のために入社したのか”を忘れないようにしましょう。
 その目的を忘れてしまうと、不用意な言動や、摩擦を招く態度をとってしまうかもしれません。そのちょっとしたミスが致命傷になることもありますよ。

 その会社で働く期間中に得たいもの、それを常に意識した行動にしましょう!
 「何かを学ぶためなのか」、「何かを実現するためなのか」、それとも「履歴書に書きたいブランドなのか」、今一度、整理してみましょう。



自分がどのタイプなのか常に心がけ、その役割に徹しましょう

 『一般社員』のページで紹介した、ありがちなキャラクターとして、アピール君、英語さん、野望君、気が弱いちゃん・・・・これらのどれかに近いものがあるでしょうか?

 “自分の性格”と“目指すもの”を元に、自分がどのように振る舞うのか、その方針を作っておくことが大切です。そのことを曖昧にすることで、全く想像できなかった変化が起きることがあります。

 外資系の雰囲気の中に飲み込まれてしまい、とんでもないキャラクターを打ち出している自分がいたり、友人から「性格が変わったよね・・・」と言われて、はじめて変化に気づき、愕然とするケースもあるようです。英語ができることを表に出しすぎて通訳係になってしまい、仕事のスキルが上がらなくなってしまった。逆に仕事で頑張っていたことでプロモーションしてしまい、英語の重要性が増して、ストレスを感じはじめているというケースもあります。常に、見失わないようにするのが大切なのです。

 また、社内での打ち合わせや議論が英語中心の場合には、頭の構造が、少しずつ変わっていくことがあります。何でもロジカルに組み立てて説明する“外資脳”になってしまうと、あいまいなまま会話を進めていく“国内脳”の人間と会話が組み合わなくなってしまいますから、このことも気にとめておくとよいでしょう。



早めに社内の力学関係を掴みましょう

 これは、外資系、国内系を問わず、あらゆる組織に共通のテーマかもしれません。外資系企業でも、社内の力学に十分配慮することが大切です。一般の判断基準を頼ってはいけません。一般的な判断基準でみたときに、ちゃんとしたことをしている、正しいことを言っている、正しいことをやろうとしている人間が、新しい社内で正しいとは限らないのです。いえ、正しいと認識されているとは限らないのです。

 このことに気づかずに、「この人が一番ちゃんとしている。まともだ。」と勝手に判断してしまうことは大変危険です。その人物が社内的には浮いている可能性がありますし、「正論を吐く」からと、その上司(ボス)から疎ましがられているかもしれません。そのような人物と親しくしていると、同類だと判断されて、あなた自身の身が危うくなるかもしれないのですが。なるべく早く社内力学を掴むようにし、それから自分の立場を決めるようにしましょう。



会社独自の文化は必ず押さえておきましょう

 言葉の使い方や用語、また日本語と英語の使い分けは、会社毎に違いが生まれます。その際、外資であれば皆同じだろうと考えるのは、ちょっと危険です。母国の習慣を持ってきている場合がありますし、日本語と英語の使い分けが微妙に異なったりすることがあります。

 例えば、日本人同士の日本語での会話の中に挟み込まれるカタカナの程度が違うことがあります。「社外秘」と言うのか「コンフィデンシャル」と言うのか。また「草案」と呼ぶのか「ドラフト」と呼ぶのかなど、会社毎に一定のルールが自然に生まれているのです。

 常にミーティングという言葉を使っている会社で、新しく働き始めた人間が、『○○の打ち合わせについて』というタイトルのメールを送ったところ、「これは、ミーティングとは違うのか?」という質問がきたという話もあります。

 また、同じ言葉であっても、意味が違うことは日常茶飯事です。IT系の会社では「システム」、「プログラム」といった言葉は、まさに、コンピューターシステム、コンピュータープログラムのことを指します。しかし、サービス業の会社などでは、システムは“仕組み”を、プログラムは販売促進のイベントを指すことがあります。

 また、ある会社の現場スタッフの間でシステムと呼ばれていたのは“社内ネットワーク”のことでした。このように会社によって言葉の意味はバラバラです。これを間違えて使ってしまうと混乱の原因になってしまうのです。このとき、どちらが正しいのかということは、あまり大切ではありません。不要な衝突を起こさせないためにも、新しい会社の言葉をそのまま受け入れるのが大人の対応と言えるでしょう。



社内外でのキャリアアップの可能性を探りましょう

 外資系に入った以上は、常にキャリアアップの可能性を探り続けなければなりません。もし社内でスキルを磨き、社内でキャリアアップできるという環境があれば、そこで上を目指すというのもよいでしょう。

 しかし、基本的に外資系企業、特にアメリカ系の企業では、転職しながら自分のポジションを上げていくというのが普通の姿です。これは部門と職位を明確にして人材を募集しているということから考えると当然のことでもあります。そのポジションにあてはまる人材を募集し採用したのですから、そのポジションの人間を他のポジションに動かして、空いたポジションに、再び人を募集するということは理にかなわないことです。移動させるということは、採用したポジションが間違っていたという採用者の自己否定にもつながりかねないのです。

 そのような前提で考えると、一度入ったポジションで一生頑張りたいのでなければ、常に外にも目を向け、キャリアアップの可能性を探り、また、そのために欠かせないスキルを身につけていくというのが、正しい姿なのです。



エージェントとの連絡をとり続けておきましょう

 転職した後、エージェントとの関係をちゃんと続けていますか?

 無事転職できたことで気が抜けて、エージェントとの関係を切ってしまうというのは、決してお勧めできることではありません。

 それなりの人材であれば、リサーチ型ファームの担当者は連絡を取りつづけようとするものです。また登録型エージェントにとっても、人が商品です。優秀な商品である“優秀な人材”とは、常にコンタクトを持ち続け、そして次の転職の機会にも関わることが仕事なのです。外資系企業に入った日本人は、数年毎に転職するケースが多いため、優秀な人材と連絡をとり続け得るということは、次の転職時にビジネスとして関わることができるのです。

 また転職者にとっても、エージェントとの連絡をとり続けることで、いくつかのメリットが生まれます。転職市場の状況に関する情報をもらえること、自分の市場価値を知ることができること、自分のことを良く知っているエージェントであれば、次に転職するときに、自分に合った会社を紹介してもらえる可能性が高いことなどです。

 そのため、エージェントと定期的に連絡を取り合うのは普通のことなのです。もし、エージェントからの連絡がないようであれば、自分から連絡を取ってみるとよいかもしれません。ほとんどの場合、喜んで会ってくれるはずです。それでも先方からの反応が悪いようであれば、自分のスキルに価値があるのか、直してみる必要があるのかもしれません。



スキルに磨きをかけましょう

 “転職した後だからこそ、自分のスキルに磨きをかける”ことも大切です。今後は、外資系はもちろん、国内系であっても、ひとつの企業で骨を埋めるというケースは希でしょう。業績の不振、部門の閉鎖、また自分自身のやりがいを求め、と様々な理由で転職が普通のことになりつつあります。特に外資系に転職した方で、将来のキャリアプランの中で転職の可能性がゼロという方はいないはずです。だからこそ、常に次のキャリアアップを視野に入れて、自分自身のスキルを磨いていくことが大切なのです。そのスキルアップによって、次のキャリアアップの可能性も高まり、またキャリアアップ後の仕事もうまくいくようになります。

 ときどき、これを怠っているにも関わらず、たまたま運がよくて、キャリアアップのレールに乗っている人材がいます。一度、キャリアアップのレールに乗ると、例え社内での評判が悪くても、そのブランド(会社名やポジションなどの経歴)を過信され次の仕事が簡単に決まったりということがあります。しかし、結局そのポジションに期待される仕事ができず、下からの不満を受け、本人の性格がねじ曲がっていくということが多いようです。そうなってしまうと、キャリアアップが、その人の人生にとって良かったのかさえもわからなくなってしまいますよね。そのような事を避けるためにも、常にスキルを磨いていくことが大切なのです。




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